「間取りの法則」 誕生の背景とその歩み

1969年 はじまりは、家業の現場から

京都に生まれ、父は建設会社を経営、母は小学校の教師という家庭で育ちました。
物心ついた頃から、家の一角が打ち合わせスペースという環境で、住宅設計やリフォームの現場が日常の中にありました。

母は次第に「家づくりには、女性視点が足りない」と強く感じるようになり、教師業の傍ら、家庭訪問を通じて「間取りが子どもの成長や家族関係に大きな影響を与えている」という確信を持ち、教師を退職し父の現場に積極的に関わるようになります。

1992年 建築士としての気づきと実践

私自身も自然な流れで建築士となり、家づくりに携わる中で、ある重大なことに気づきました。

「人の生活習慣や人間関係は、間取りによって変わる」

広さや金額に関係なく、視線・動線・音・光・家具の配置など、小さな工夫ひとつで家族の関係性まで変わることを、数々のお客様との対話や設計を通じて実感したのです。

2000年 集大成として形にした自宅を新築

見学した人が、

2001年 「間取りの法則」の元となる本出版

2007年 間取りの重要性をテーマにコミュニティ活動開始

学術的検証と一般社団法人設立

その後、内容の信頼性を高め、調査・研究活動を本格化するために、
一般社団法人 日本住育協会を設立。

神奈川大学の教授陣と共同で、住育講演を開催
「間取りが幸福度に与える影響」についての調査・診断を行い、学会で発表もされました。

この時すでに、「間取りの法則」という名称で体系化された分析がスタートしていたのです。

「間取りの法則」の確立と展開


「住育」という概念は、学術的には理解されても、一般の方にはやや難解。
より親しみやすく、わかりやすく伝えるため、「間取りの法則」という名称に変更。
暮らし株式会社のオリジナルメソッドとして確立し、講演・診断・コンサルティング・教育コンテンツとして広く展開、一般社団法人においても「間取りの法則」メソッドを展開しています。

間取りが家族の関係性や幸福度に与える影響に着目し、それを体系的な法則として定義・研究・発信してきた。今も「間取りの法則」は、リノベーションや新築プランのベースとして活用され、多くのご家族の「心地よい暮らし」と「幸せな関係づくり」に役立てられています。