『夢育マップ』を使った住まいのプラン作成~『家づくり』に本当に必要なこととは?

「夢育マップ」が出来上がったのは
「夢」や「希望」を胸の奥にしまいこんで、
表に出せなくなっているお母さんから
それらを引き出すためでした。

では、そこまでして、
「夢」や「希望」を引き出す理由は…
と言うと、

私が20~30歳くらいの頃、
新築やリフォームのプラン作成をしていましたが、
お客様と打ち合わせを行うたびに、
ご要望がコロコロと変わって、
毎回、図面の書き直しや積算の見直しが必要になり、
身も心もすり減らすというような日々が続いていました。

最初のご提案で、プランの内容に
ご納得いただいていたはずなのに、
「お隣のキッチンのようにゴージャスにしたい」
とご要望をいただき、そのように変更してお持ちすると、

「先日、ショールームで見かけたキッチンが
素敵だったから、そのキッチンに変えられますか?」
と、また、ご要望が変わっているのです。

そんなことの繰り返しで、お客様も私も
心身ともに疲労が溜まるという悪循環でした。

また、予算の価値基準がわからなくなるようで、
普段のお買い物では1円の違いで
スーパーを使い分けているのに
2~3千万円かかる住宅という大きな買い物になると、
感覚を掴むのが難しいこともあり、
全体の予算枠から大きくはみ出した
贅沢なキッチンを選んでしまうということが起こります。

「家づくり」のために本当に必要なことを叶える

お客様が本当に必要としているのは、
果たして、CMやショールームで展開されている
特別仕様のカラーや素材を使った
最新でハイグレードのキッチンでしょうか?

実は、キッチンに立って楽しく料理を作って、
家族に振る舞うことができれば
キッチンのグレードは中程度でも、
お客様の本当に必要としていることは、
叶うのかもしれません。

お客様の本心を聞き出せているのかどうか、
お客様は「こうしたい」という芯の部分が
出来上がっているのかどうか、
ここがブレると、
ご要望通りのハイグレードキッチンが入った
お家が完成しても、満足感は得られません。

お母さんはお家で長い時間を過ごしています。

仕事をされている人も多いですが、
お家の中心にはいつもお母さんがいて、
お母さんが明るくて楽しそうだと、
ご家族は安心して幸せを感じながら
お家で過ごすことができます。

「お家づくり」のために、ご家族全員から
「夢」や「希望」を聞き出していきますが、
なかなか、それらが出てこないのが、
お母さんでした。

そして、お母さんの「夢」や「希望」を
引き出さないと、「家づくり」のスタートラインに
立つことができません。

意識している、していないに関わらず、
家の中心にいるのは、いつもお母さんですから。

そして、徹底的にお母さんから「夢」や「希望」を
引き出すための試行錯誤を繰り返し、
「夢マップ」が完成しました。

「夢育マップ」はコミュニケーションツール

そうして、新築やリフォームのプラン作成のたびに
お客様に、ご家族全員で「夢育マップ」を
していただきました。

最初に「『家づくり』以外のことも、
どんどん書いて貼ってください」
とお願いしました。

ご家族それぞれ違う色のふせんを使って、
貼っていきますが、
「夢育マップ」を家族で行う時には、
大切なルールがあります。

それは、

どんなことが書かれていても、
決して否定しないことです。

幼い子どもさんだと、
「ピカチュウになりたい」
「ポケモンマスターになりたい」
などの中に、
「おばあちゃんの足が早く治ってほしい」
など、ほっこりするものもあります。

また、小学生くらいになると
「お父さんの言い方がきつくて嫌」
などの「不満」も書かれていたりします。

直接は言えないけど、お父さんに「要望」として、
「優しい言い方にしてね」と伝えているわけです。

お父さんからの「要望」は
「晩酌(ばんしゃく)用のビールが欲しい」
それを見たお母さんは
「そんなこと思っていたんだ!」
と、ビールを準備するようになったそうです。

また、お母さんが
「ペコペコする床が嫌」
と書いていたのを見たお父さんが、
床を直してくれたというエピソードが
あったそうです。

話すタイミングがないような小さなことでも、
「夢育マップ」を行うことで、
知らないことがいっぱい出てきて驚いたり、
普段の家族や夫婦の会話は、
業務連絡でしかなかったと
気付かれる人が多いです。

「夢育マップ」を使った住まいのプラン作成

こうして、ご家族に向き合っていただき、
「夢マップ」に書かれている「夢」や「要望」のうち、
住まいや暮らしに関連することを参考にして
新築やリフォームのプランを作成します。

「夢マップ」に胸の内をすべて書き出し、
何が好きか、何がしたいか、明確になっていて、
それらを叶えるためのプランが出来上がるため
新築やリフォームが完成したあとに、
後悔したり、別の家を羨ましいと思うことがなく、
「我が家が一番心地よい」とご家族皆さんが満足されます。

ご家族それぞれの居場所が確保され、
それぞれの「好き」がいっぱい詰まった住まいが
完成するからです。

「夢マップ」を使って
「家づくり」を行うようになってからは、
お住まいのプラン作成が楽しくなり、
お客様との打ち合わせも有意義な時間になりました。

何より、お客様が「家づくり」を楽しまれるようになり、
プラン作成に積極的に参加され、
自分たちで作り込んでいったという実感があるそうです。

そして、お家の完成後は、我が家での暮らしを
楽しんでいらっしゃいます。

今回は、「夢育マップ」からの「家づくり」について
お話しました。