二人の価値観で必要と不必要を見極める


僕が生まれる前からの、両親の提案は、30年近く経った今も受け継がれ続いています。
 
二級建築士の講習会で出会い、一緒に二級建築士を合格し結婚に至った両親。
この暮らし株式会社の土台を作ってくれました。

1995年(平成7年)6月1日(木曜日)|京都新聞に両親が取材・掲載された記事です。
当時 父が25歳 母が26歳 (今の僕より、若いです!)(笑) 

目次

家づくりのプロとして考える「結婚」

暮らし株式会社の始まり

多様化の個性化が叫ばれ、「価値観尊重の時代」と言われながら、生活の出発点である結婚については、式や旅行、家具選びにおいて、いまだに”おしきせ”から抜けきれていないのは、歪めない事実。

その実生活において 何が必要か不必要かを見極める 選択眼こそ、結婚の必需品と言えそうです。
今回紹介する片山智之さん・友見さん夫妻は、巣づくりから二人らしさを表現する魅力的なカップル。

住まいに関わる仕事に携わりながら、プロとして、また生活者として、今どきの結婚に一石を投じてくれます。

オリジナル家具がサポートする新生活

宮大工の家に生まれ、建築会社に勤務する智之さん。母親が経営するハウジングプロデュース会社の建築士でカラーコンサルタントで、色彩の講師も務める友見さん。
 
今年二月に結婚した二人の新居は平均的な賃貸マンションの3LDKですが、そこに並ぶ家具はワードローブから食器棚、テーブル、靴箱に至るまで、すべて友見さんがデザインしたオリジナル。
 
木の風合いを生かした色調やシンプルなデザインは、どんなに年を重ねても飽きのこない落ち着きがあります。
  
しかも「互いの持ち物をチェックし、必要なものだけ作りました」という収納家具には無駄なスペースがあり
ません。「サイズは将来建てる予定の家に合わせました。素材は気分をりラックスさせるブナやナラ。長く使うことを思えば決してぜいたくではないはず」と友見さん。機能性と温かさをあわせもつこの家具たちは、多忙を極める二人の生活をやさしくサポートしています。

住まいと結婚に新提案!

二人はまた、こんな試みをもっと多くのカップルに知ってもらうため、二人の部屋を「予約制のモデルルームとして開放しよう」と計画中。毎日の生活のなかで家具の使い心地や幕らしやすさをチェックし、「遊びに来た友だちにもアンケートをとっているんです」と笑います。


”モデルハウスのような家”雑誌のような部屋”という表現は、
たびたび住みにくさの形容に用いられますが、
二人の住まいづくりは、デザインの洗練が機能性につながり、
実生活においてもムダがなくなることを証明してくれます。
  
そして、こんな二人の生活意識が反映された生活空間は、私たちに多くの提言を投げかけます。

違う環境で育ち、互いに個性をもつ二人が生活する「結婚」。

そこには”おしきせ”ではおおいきれない徴妙な価値観の相違があり、歩み寄りや試行錯誤が求められるはず。
そのなかで智之さんと友見さんは「住まいづくり」という目標を見いだし、共通の価値観を築き上げていこうとしているようです、

「互いの個性をみがきたい」

という二人の価値観を象徴するかのように、二人の「勉強部屋」には、二つの机が仲良く並んでいます。

生活美術館 京都新聞 1日版キーワードきょうと 1995-06-01 P2

ここから5年後に、「暮らしを楽しむ」住職一体の新築が出来上がったのです。

片山家の物語(片山家の家づくりストーリー)を下記から、ご覧ください。

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この記事を書いた人

片山大輔のアバター 片山大輔 暮らしを楽しむ家づくり*専門家

暮らし株式会社 代表取締役
「暮らしを楽しむ家づくりで、家族の幸せを叶える!」
代々宮大工の工務店と住宅建設会社で育った両親のもと、住宅づくりの環境で育つ。幼い頃から「自宅の暮らしを公開する家」で生活し、見学相談者の声から、住まいと人の関係性に深い関心を持つ。祖父母の代から半世紀以上続く「暮らしを楽しむ」家づくりのノウハウを受け継ぎ、お客様の理想の住まいを実現する設計と施工をサポートしています。

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