〜私が“夫婦の間取り”にこだわる理由〜
家庭は、心の安らぎの場でもあります。だからこそ夫婦関係を考える「間」が大切です。
こんにちは。
暮らし株式会社の片山友見です。
結婚して、気づけば30年が経ちました。
人生って、思っていたよりもあっという間ですね。
この節目にあたって、
ずっと心の中にあった“ある想い”を、ようやく言葉にしてみようと思いました。
私は、小さい頃から「家庭」というものに強い違和感を持っていました。
両親はとても愛し合っていたはずなのに、
家の中は喧嘩ばかりでした。
父は帰ってくると不機嫌で、
母のため息と怒鳴り声が飛び交う毎日。
本当に好き同士だからこそ、感情がうまくコントロールできなかったのです。
ふたりとも20代前半で結婚して、若さゆえに口論や暴力など、
些細なことでもぶつかりあう毎日でした。

でも、そんな中で育った私は、後に気づいてしまったんです。
父は、私たちと別に、新しくもう一つ家庭を作ってしまったことを。
そして、そこでは笑顔で子どもとも向き合い、
とても“いい夫” “いいお父さん”をしていたということを。

子どもながらに見て思いました。
「なんで?こんなに違うの?」
「パパは、料理や掃除もできなかったはずでは?」
「二重人格なのか?」と。
そう思い、小学生の頃から本格的な私の“夫婦研究”が始まりました。
家の会話やテレビの中の夫婦を観察したり、
ノートに暴力振るう人・お酒に溺れる人は嫌などから始まって
私ならどうするなどなど・・・。
「自分が結婚する夫の条件」を書き留めたりしていたんです。
「同じ人でも、相手や環境、関係性によってこんなにも違うんだ」
「家庭という“間”が、人の感情や行動をつくっていくんだ」
だから私は、
「絶対にこういう夫婦にはなりたくない」
そんな“マイルール”を、心の中でたくさん作っていきました。
そして、こんな夫婦になりたくない。
という不満や怒りが、
「どんな夫婦になりたいか?」
そう考えることへ変換し
私の「暮らしの軸」になっていきました。
感情をためない間取り
視線がつながる場所づくり
お互いが安心して帰ってこられる家
“夫婦の間”がちょうどよく保たれる距離感
こうした想いを形にしながら、
私は建築士として「間取りの法則」をまとめ、たくさんのお客様と関わってきました。
実はこれまでに
『妻がオカン化する理由、旦那が息子化する理由』
『結婚1年目のヒント』
夫婦関係についての本も執筆してきました。
ありがたいことに、台湾でも出版していただきました。

でも、これらは、あくまでも“俯瞰で見た夫婦像”。
「私は、“自分の物語”としては語ってこなかったな」と。
知識や経験は書けても、
“心の奥で感じていたこと”や“過去の痛み”には、
これまできちんと向き合ってこなかったのかもしれません。
だからこそ、この結婚30周年をきっかけに、
もう一度、自分自身のこととして、夫婦や家族、暮らしのことを語っていこうと思いました。
もちろん、
「結婚してるから正解」とか
「離婚したらダメ」とか、
そんなことを言いたいわけでは決してありません。
結婚しなくても、離婚しても、
その人が幸せなら、それが正解だと思います。
ただ、誰かと一緒に暮らす場合は、必ず考えてほしい。
“自分らしく、心地よく生きるためには”
どんな考え方を持ったらいいのか?
どんな「間のとり方」が大事なのか?
そのヒントを、これから
「間取りの法則」や「暮らしの提案」 を通して
少しずつ形にしていきたいと思います。
これは、娘や息子、スタッフの皆さん、
そしていつか生まれる孫たちへ。
それと同時に、
これから結婚しようとする誰かや、
いま悩んでいる誰かの、小さな道しるべになれたら嬉しいです。
あなたにとって、理想の夫婦関係を築くための「間取り」とはどのようなものでしょうか?
ぜひコメントで教えてください。
これから、どうぞよろしくお願いします。
片山友見