2040年、今の家で暮らせますか?

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2040年、病院だけに頼れない時代へ

2026年8月28日付 日本経済新聞「2040年の地域医療構想」を読んで

「年を重ねても、できるだけ今の家で暮らしたい」

そう思っている方は多いのではないでしょうか。
でも、そのときになれば病院や介護サービスが何とかしてくれる――。

そんなふうに、どこかで思ってはいないでしょうか。

今日、2026年8月28日の日本経済新聞を読んでいて、これからの暮らしを考えるうえで、とても気になる記事がありました。

「2040年の地域医療構想」というテーマです。

医療の話のように見えますが、読み進めていくと、これは決して病院だけの問題ではありません。
私たちがこれから「どこで、どう暮らしていくのか」という、とても身近な問題なのだと感じました。


2040年、医療を取り巻く環境が大きく変わります

2040年に向けて、日本では85歳以上の高齢者が増える一方、働く世代の人口は減っていきます。

医療や介護を必要とする人が増えていくのに、それを支える人は少なくなっていく。

さらに、在宅医療を必要とする人も、多くの地域で今後増加すると予測されています。

そのため国が進めている「2040年に向けた地域医療構想」では、病院の中だけではなく、
外来医療・在宅医療・介護との連携まで含めて地域全体で支えていく方向へと変わろうとしています。

厚生労働省が掲げているのは、必要な医療や介護を受けながら生活し、必要なときには入院し、そしてまた日常生活へ戻れる社会です。

私は、この「日常生活へ戻る」というところが、とても大切だと思いました。


病院から戻る場所は「家」です

病院で治療してもらったあと、私たちが戻るところ。
それは、多くの場合「家」です。

ところが、その家が、
階段を上がらなければ寝室へ行けない。

トイレまでが遠い。

お風呂に大きな段差がある。

廊下に物があって歩きにくい。

夏は暑く、冬は寒い。

家族が介助しようとしても動きにくい。

そんな住まいだったらどうでしょう。

医療が「病院から地域・在宅へ」と変わっていくなら、
私たちの住まいも、それに合わせて考えていく必要があるのではないでしょうか。


元気な今だから、考えられることがあります

ここでお伝えしたいのは、

「老後が大変になりますよ」
という話ではありません。

むしろ反対です。
元気な今だからこそ、自分で選べることがたくさんあります。


住まいは「今」だけでなく「これから」を支えるもの

建築士として長く住まいと暮らしを見てきて感じるのは、家は単に雨風をしのぐ箱ではないということです。

元気なとき。
子育てをしているとき。
夫婦二人になったとき。

一人になったとき。
少し身体が不自由になったとき。
人生が変化すれば、家に求めるものも変わります。

だからこそ、

「今、何が欲しいか」だけではなく、
「これから、どんな暮らしを続けたいか」から住まいを考える。

そんな視点が、これからますます大切になるのではないでしょうか。


今日、ひとつだけ考えてみませんか?

今回の日経新聞の記事を読んで、私は医療の問題というよりも、

「自分の暮らしを、自分で考えておく時代が始まっている」

というメッセージのように感じました。

そこで、今日ひとつだけ。

ご自宅を見渡しながら、こんなことを考えてみてください。

「私は80歳になっても、この家で暮らしたいだろうか?」

そして、

「そのために、今からできることは何だろう?」

大きなリフォームをする必要はありません。
物の置き方を変えることかもしれません。

寝室を変えることかもしれません。

家族とこれからについて話してみることかもしれません。
暮らしは、一日でつくるものではありません。

これからの社会を知りながら、少しずつ自分たちの暮らしを整えていく。

暮らし株式会社では、そんな「これからの暮らし」を、これからも一緒に考えていきたいと思います。


参考・きっかけとなった記事
2026年8月28日付 日本経済新聞
「2040年の地域医療構想 供給制約や行動変容 考慮を」
高橋泰・国際医療福祉大学教授

制度に関する補足は、厚生労働省「2040年に向けた地域医療構想」を参照しました。

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この記事を書いた人

片山 友見のアバター 片山 友見 夢を叶える家づくり*住宅設計プランナー

住宅設計プランナー歴35年!夢実現できる住まいを形にする「夢育の母」建築士。建設会社を営む両親のもと、家づくりが身近な環境で育ち宮大工工務店に嫁ぐ。自ら設計した検証住宅で住職一体の暮らしを続けながら、お客様の家の設計をする中で、住まいが性格や家族関係に与える大きな影響に着目。その経験を活かし住まいの悩みを解決するコンテンツを多数開発。書籍5冊を出版し住まいの情報発信にも力を入れている。

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