私は、自分のことを、ちゃんとお話してなかったですね。
なぜ?ここまで間取りと家具の配置やインテリアにこだわるのか?
それは生い立ちに、関係しています。
ずっと、住まい環境の大切さを私たち、母、弟、妹 4人ともがお仕事にしている理由をお話しします。
波乱万丈の人生も、こうして誰かの役に立てると嬉しいです。
間取りや配置にこだわる理由
私は35年以上、住まいづくりに携わってきました。私の両親は自宅で住宅建設会社を営んでおり、1969年に生まれた時から住宅づくりの環境で育ちました。そのおかげで建築知識は自然と身につきましたが、家庭内では揉め事が絶えませんでした。
父は女性にモテる人で、いつも多くの彼女(愛人)がいました。
彼女に喫茶店や家を建ててあげることもありました。
母は私に何でも話すので、私は小さな頃から全てを知っていました。
そのため、小学校で父の浮気をからかわれても、驚かずに対処できました。
当時は高度成長期で、建てたら売れる時代でした。
父の会社はどんどん大きくなり、自宅も豪華になっていきました。
父の設計した家は3階建てで地下室もあり、玄関から誰にも会わずに子供部屋に行ける設計でした。
大理石の玄関や立派な庭、最高級のキッチンや浴槽、煌びやかな照明器具など、豪邸に引っ越しました。
しかし、家が大きくなるほど、家族の関係は悪化しました。子供たちもそれぞれの個室になり、話す機会が減りました。父はますます家に帰らなくなり、他の場所で家庭を作ってしまいました。
父の設計した家なのに、父自身の居場所がなかったのです。
その後、バブル崩壊で父は14億円の借金を抱え、そのストレスで54歳の若さで他界しました。残された私たち家族は、父の借金や他の家庭の問題で大変苦しみました。
なぜ間取りや家具の配置が重要なのか
この経験から、私は間取りや家具の配置が家族の関係性や生活の質に大きな影響を与えることを痛感しました。家がどんなに豪華でも、家族のコミュニケーションがうまく取れなければ、幸せにはなれません。
リフォームや新築をしても、幸せになる人と不幸になる人がいます。例えば、家族間のトラブルが絶えない、仕事がうまくいかない、イライラして落ち着かないなどの悩みの原因は、住まいの環境、特に間取りや家具の配置にあることが多いのです。
家族のコミュニケーションを考えた住まいづくり
母、私たち兄弟3人とも、家族全員が、住宅関係の仕事をしています。
私たちは、家族が仲良く過ごせること、家族のコミュニケーションが円滑になることを考えた住まいづくりを提案しています。
住まいを見直す際には、ぜひ間取りや家具の配置にも注意を払ってください。
家族全員が心地よく過ごせる空間を作ることが、幸せな生活の第一歩です。