住まいづくりに大切なことは何でしょう?
化学物質を使わない自然素材で建てられた家
地震に強い安全な家
家事動線が楽で自然に家事が楽しく行える家
趣味を楽しめる空間のある家
住宅設計プランナーは、
そんな大切なことを住まいに反映するための
図面やプランを作成する仕事です。
こんにちは。
暮らし株式会社
住宅設計プランナーの片山友見です。
私は、短大を卒業し1年イタリア留学をした後
母が興した「ミセスリビング」に、
22歳に入社しました。
そこで、住まいづくりのためのノウハウを学び、
設計プランニングでのお客様との打ち合わせや、
海外留学で学んだインテリアや色彩についての講座の開催など
多くの経験をさせていただきました。
そんな中、数々の失敗も経験しました。
学生の頃から「住まいづくり」に関わって40年近くになる私が、
設計やプランを作る立場から、
「住まいづくり」のお悩みについて
「暮らし」からアプローチする方法を
お伝えすることができればと思い、
このブログを始めることにしました。
女性目線での「住まいづくり」
私が子どもの頃、母は忙しく働いていました。
女性目線での「住まいづくり」を目指し
のちに「ミセスリビング」という会社を興しますが、
その下積みも兼ねていたのでしょう、
朝から晩まで、働き続けていました。
家でくつろぐ姿を見たことがありません。
そんな状態でしたから、
私たち子どもと過ごす時間もほんのわずかで、
母と話せない寂しさと同時に
忙しい母を助けたいという気持ちが
いつも同居していました。
そんな私たちのために、
母は「交換ノート」を準備してくれました。
思いをノートに綴っておくと、
母は返事を書いてくれました。
その返事が嬉しくて、夢中になって
交換ノートに母へのメッセージを書いていました。
その様子を、いろは出版さんが本にしてくださったのが
「大丈夫だよ お母さん」です。
こうして、母の背中を追いかけながら成長し、
気がつくと、女性目線での住まいづくりを
母と一緒に設計、プランするようになりました。
私が入社してから4年後には妹のせつ子さんも
「ミセスリビング」に入社し、
3人で力を合わせて、女性目線の「住まいづくり」
を実践することになりました。
「かかあ天下」のすすめ
ご夫婦のどちらが主導権を握っていますか?
理想的なのは、ご夫婦で何事も相談して、
理解を深めたり、落としどころをつけて、
平和に暮らしていくことです。
「かかあ天下」という言葉の響きからは、
奥さんが偉そうにしていて、旦那さんが小さくなっている
というイメージがあるかもしれませんが、
私が思う「かかあ天下」はそうではありません。
昔から、家の中心にいるのはいつもお母さんでした。
家族一人ひとりを気にかけ、
炊事、洗濯、掃除を一手に引き受け、
家族が困らないよう、安心できるよう、
家を整えてきたのはお母さんの力によるところが
大きいと言えます。
お母さんが笑って幸せそうに過ごしていると、
家族は安心して、仕事や活動に専念できます。
お母さんが病気で寝込んでいると、
家族は心配になり、元気がなくなります。
家庭を上手に運営していくためには、
奥さんの底力「かかあ天下」が力を発揮します。
旦那さんが外でどんなに威張っていたとしても、
家の中では、奥さんの運営する家庭の一員です。
旦那さんは、気付いていないけど、
実は「手のひらで転がされている」というのが、
ここで言う「かかあ天下」の意味合いです。
現在は共働きの世帯が増えてきたため、
昔のように、奥さんひとりでは、
家事をこなすことができません。
家事をいちいち取り上げると多種多様で、
細かい事の積み重ねが多く、時間も取られます。
しかも、毎日行っていないと、
家の中が整わなくなり、家の空気が重くなり、
生活感が溢れすぎて、居心地が悪くなります。
それらをひとりで背負うのは、今の時代に合いません。
ご家族をうまく導いて、家庭の運営に協力してもらい、
家事や子育ての負担が偏らないよう、
自分も家族も笑って幸せであるよう
「かかあ天下」を発揮されるとよいと思います。
最近は「専業主夫」という男性もいらっしゃいますので、
その場合は、
旦那さんがご家族の水先案内をされるとよいと思います。
この内容も、実は、いろは出版さんが本にしてくださり
日本だけでなく、台湾でも出版してくださり話題になりました。
本:妻がオカン化する理由 旦那が息子化する理由
ご家族全員参加で「住まいづくり」
女性目線での「住まいづくり」は、
間取りや家事動線のよさを考えてのことですが、
それは、ほんの入口部分です。
ご家族ひとり一人の居場所が確保され、
「家で過ごすことが好きになる」
そんな家を設計、プランニングするために、
新築やリフォーム工事を進める際には、
ご家族でどんな暮らしがしたいかを
徹底的に話し合っていただきます。
具体的に、どのようにプランニングを
進めていくのかについては、
これからのブログで、少しずつ
お話させていただきますので、
楽しみにしていただけたら嬉しいです。