新築で最もこだわりたい関接照明の取り入れ方

新築で最もこだわりたい。照明の取り入れ方

元祖「住育の家」に寄り添うように
建てられている私たち片山家の自宅は、
2000年3月に完成して、24年が経ちました。

「住育の家」の設計は、常に家族の気配や声が届く
オープンな造りになっているのに対して、
  
片山家の設計は、家族が集まる共有空間と
家族のプライベートを守る専有空間を分けて、
住み分ける造りになっています。



   
他にも「住育の家」とは違うコンセプトがありますが、
そのひとつが、照明器具の取り入れ方です。

 私と主人が特にこだわったのがこの部分です。

関節照明くり型加工で ↓このように仕上がりました。


間接照明などを使って、部屋や使う用途ごとに
適度な明るさを演出できるよう調光を取り入れて楽しめるようにしました。
    
照明器具選びは、住まいづくりの中で、
実は、重要な位置づけにあります。

その部屋をよくするか否か?
照明によって決まるといっても過言ではありません。

今回は、選び方で部屋の雰囲気が全く違ってくる
照明のお話をさせていただきます。

目次

片山家の自宅で最も費用をかけたこだわりの照明器具

一般家庭の照明器具は、
各部屋の天井の中心に取り付けられ、
部屋の隅々まで明るく照らす蛍光灯が
主流になっています。

昼間の明るさを夜に再現するかのように、

どの部屋も一様に煌々(こうこう)と照らされて
部屋全体が明るいというのが
日本の標準的な照明器具の捉え方です。
 


ところが、私が留学していたイタリアでは、
夜になるとリビングの雰囲気が一変していました。
  
間接照明の取り入れ方が抜群で、
昼間とは全く違った、ムードのある空間が現れます。  


日本の照明器具の明るさに慣れた人には、
暗いと感じられるかもしれませんが、
リラックス効果が高く、会話も弾みます。
 
日本でも、ホテルのロビーや客室を訪れると、
静かで落ち着いた雰囲気があり、
少し背筋を伸ばして過ごしたくなるような
独特な空気感がありますよね。

  
壁にかかった絵にスポットライトが当たっていて、
おしゃれな空間になっていたり、
ソファやベッドの横にスタンドライトが
置かれていて、優しい光に包まれたりします。
   
照明の使い方次第で、場の雰囲気を作ったり、
和らげたりする効果があるのです。
  
逆に、照明の選び方によっては
素敵なインテリアが台無しになることもあります。

私たち夫婦は、照明に対する考え方が
一致していましたので、迷うことなく、
限りある予算の中でも照明にこだわり、家を完成させました。


2階の寝室に、間接照明のこだわりの仕掛けが
たくさんあります。

子供部屋の照明も、造作で作りました。
階段の照明は、照明デザイナーの田村先生が
この家に相応しいとビー玉を使って作ってくださった特注です。
 


 
オープンハウスに来られたお客様に、
どのような仕掛けになっているのか、
今まで説明したことがありませんでした。
 

今後は、照明に興味のあるお客様や
家づくりの参考にされたいお客様には
披露させていただこうと思っています。

賃貸物件の部屋でも取り入れられる間接照明

片山家の照明の雰囲気に慣れ親しんで
暮らしてきた子どもたちは、


現在、2人とも県外で、それぞれが
賃貸物件で一人暮らしをしていますが、
蛍光灯の照明器具は使っていません。
片山家の照明の雰囲気に慣れ親しんで
暮らしてきた子どもたちは、
  
現在、2人とも県外で、それぞれが
賃貸物件で一人暮らしをしていますが、
蛍光灯の照明器具は使っていません。
 

私や主人が助言したということもありますが、
空間がのっぺりと見えてしまう蛍光灯の灯りには
2人とも馴染めないようです。

天井にライティング用のレールを設置して、
スポットライトを複数個取り付け、
灯りの陰影を作リ出しているため
まるでカフェのような雰囲気に仕上がっています。


又白い壁をスクリーンに見立て
YouTubeやネットフリックスを映し出し、
シアタールームのように映像を映して楽しんでいます。
 

今は、良いものを
調光ができたり、照明の色をかえ
良いものを選んでいます。

それによって、部屋で過ごす時の
リラックス効果が高まりますので、日々のやる気や元気に繋がってきます。

暮らし株式会社は「間接照明」の設計に特化しています

主人の実家は片山工務店と言い、
新築やリノベーションを行っている会社です。

お義父さんは、宮大工で表彰されたこともある、
確かな腕を持つ生粋の職人さんで棟梁です。

自宅の新築時には、
お義父さんの全面的な協力のもとで、
家を建てていただき、
夢を詰め込んだ自宅が完成しました。

家を建てることになった友人が、
ご夫婦で遊びに来られたことがあり、
参考になればと自宅のあちこちを
説明しながら見ていただきました。

友人ご夫婦は、既に、
大手のハウスメーカーと建築請負契約を終え、
着手金も支払っていました。

自宅2階の寝室の天井には、照明をはめ込むために
丸くくり抜かれた穴がありますが、
その状態を見たご夫婦はたいへん驚かれました。

友人ご夫婦は、間接照明を取り付けたくて、
天井に穴を空けてほしいと伝えたそうですが、
「木造の在来工法では無理です」
と、ハウスメーカーから断言されたそうです。

ご夫婦の希望していた間接照明のための穴が
同じ木造の在来工法にも拘らず、
施工されているのをご覧になったご主人は、
すぐ、ハウスメーカーにキャンセルを伝え、100万円支払って解約。
 
私に設計依頼をいただき、片山工務店の施工で
お家を建てられました。


友人ご夫婦は、
長い間フランスに滞在されていたため、
日本で暮らすようになった今でも、
フランスで主流だった間接照明を
取り入れた暮らしをしたいと
希望されていました。

イタリアとフランスは、
同じヨーロッパの文化圏ですので、
間接照明を使った、ムードのある空間づくりが
好まれているようです。

間接照明にこだわりたい方
間接照明を取り入れた施工をお考えの方、
新築やリノベーションについてご相談されたい方は、
暮らし株式会社の片山まで、お気軽にご相談ください。

暮らし株式会社 夢育の家づくり
住宅設計プランナーの夢育の母こと片山友見でした。

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この記事を書いた人

片山 友見のアバター 片山 友見 夢を叶える家づくり*住宅設計プランナー

住宅設計プランナー歴35年!夢実現できる住まいを形にする「夢育の母」建築士。建設会社を営む両親のもと、家づくりが身近な環境で育ち宮大工工務店に嫁ぐ。自ら設計した検証住宅で住職一体の暮らしを続けながら、お客様の家の設計をする中で、住まいが性格や家族関係に与える大きな影響に着目。その経験を活かし住まいの悩みを解決するコンテンツを多数開発。書籍5冊を出版し住まいの情報発信にも力を入れている。

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